またまた屋久島に行ってきました-2日目 2016.11.02 日記 さて2日目早朝。朝5時前にお迎えです。 朝ごはんとして前日弁当屋にたのんでおいたおにぎりがペンションの玄関の外におかれていて、それを持っての出発。 冷蔵庫にも入っていない、いつ作られたかわからないおにぎりですが、気温が高い中でも、元々アウトドア派の私には気にもならず。 それより、ザーザー降る雨のほうがブルーです。 ガイドさんはなんとアメリカ人の20代後半の女性。 こりゃおもしろそうだと、一緒に4WDにのって登山口まで行き、トイレと雨対策をととのえておにぎり弁当を間食して、登山スタート。 6時15分でした。 ガイドさんは今日の夕食と明日の朝食をジップロックタッパーに入れて運んでくれていたので、テントも含めすごい荷物です。 そこで知ったのですが、屋久島は世界遺産地区にはいるとトイレも宿泊施設もなく、携帯トイレ(大・小別の形のふくろです)でして、下山して持ち帰って捨てるのです。 それからじゅくじゅくの山道を、岩を乗り越え、どんどん強くなっていくになっていく風の中を進んでいき、12時過ぎ、最高峰宮之浦岳登頂。 山はその時点では入山禁止になっていたので、人は数人しか会いませんでした。 20メートルの暴風雨で記念写真も取れず。 昼食も休憩もできず立っていることすらできない(座ったら死ぬ)のでとりあえず岩をつかみながら歩き続けて、頂上を超えて山の反対側の道に入るとなんと、雲もガスもはれていて、雨がない!! 風は相変わらずでしたが、行動食を食べて温かいスープで体を癒して、またスタート。 鹿やサルにも出会いながら、そこから2時間ほどで今日のテント泊の場所に到着(写真参照)薄日が差して薄い霧の中に屋久杉たちが包み込んでくれます。 朝の道は大きい杉が少なく、岩が多いルートだったので晴れてからは雨に濡れた苔むした杉がほんとうに「屋久島」インパクト大。 そこは避難小屋(暖房も布団も火も何もない)もあり、テント泊の場所として定番の場所ですが、今回は一人だけテントを張ろうとしている方がいるだけで、とても静かな怖いくらいの夜でした。 明るいうちにテントを二人で張って、雑談をし、暗くなってきたので夕食の準備をしていたら、また雨が降り始め、早急に夕食をテントの外でコンロを使いながら済ませました。 このときはランタンの光のみで本当に真っ暗・暗で鼻がご飯を食べそうでした。 メニューはパスタサラダ、ラタテュイユ、キーマカレーと白飯、デザートは杏仁豆腐とすごい! ワインと焼酎を持参してきていたこのまめなアル中はそれも全部いただいて(いや、ガイドさんは仕事中飲酒禁止ということでしたからですよ)ぐっすりテントでおやすみなさい。 夜中におしっこ(スミマセン)を外ですることになるのですが、携帯トイレをつかって完全野外で雨で,真っ暗とはいえかこいもないところでずぶぬれになりながらの排泄行為はとても悲しいものがありました。 続く…
またまた屋久島に行ってきました-1日目 2016.10.27 日記 9月シルバーウイーク3日間でまたまた秘境の旅に行ってきました。 出発2日前に鬼の攪乱か風邪から肺炎になり発熱、ゴロゴロ、ジュルジュルという音のする喉と鼻の状態ながら何とか解熱したので出発。 今回は屋久島縦走で最高峰宮之浦岳登頂を果たしテント泊、下山で縄文杉を通るという1日10時間は歩くハードなトレッキング兼登山を予定しました。 台風16号とかいうやつが向かってきている中でさてどうなることやら。 1日目は伊丹から小さい飛行機で屋久島空港へ、直行で楽な旅。 でかい屋久島縦走のためのリュックは飛行機の荷物室に預けて、まあ1時間半のフライトとおもいきや、 着陸直前「当機は只今着陸態勢に入りました。テーブル、いすをもとの状態に戻し~」の定番のアナウンスから10分か15分後、 島の景色がだんだんはっきりしてもう着陸と思った瞬間、なぜか飛行機は地面から上がっていき空のほうへ…… 「只今当機は着陸を試みましたが、天候の影響で視界が悪く着陸を中止し、天候の回復をみて再度試みる予定です」のアナウンス、上がったり下りたり、雲の中での揺れと旋回で気分は明らかに良くない。 そうしてまた数十分後再度トライするというアナウンスとともに機体は下降。 飛行場はまだ見えないが、島の町並みが見えてきたのでそろそろ降りるぞ、と緊張してきた瞬間、 また「当機は再度着陸を試みましたが、視界が悪く着陸することができませんでした。しばらく旋回して天候の回復を待ち~」のアナウンスの数分後、 「当機は給油のため鹿児島空港にもどることになります。給油後再度屋久島に向かいます。お急ぎのところ~」という信じられないCAのお姉さんの声。 揺れと、どうなるんだという気持ちでやや顔色が悪くなっている感じがありました。 そして鹿児島着陸のとき台風の影響かかなり揺れて、しっかり酔いました。 エチケット袋のお世話にはなりませんでしたが、飛行機は狭くトイレも1個。 鹿児島で降ろしてもらって背伸び、深呼吸、軽食と飲み物休憩位できるかと思いきや、 「安全と航空上の取り決めからお客様は当機から降りることはできません」ということで、冷房のききが悪い機内で長いトイレの列に並んでことを済ませると、給油が終わってまもなく離陸。 それから先は語るも恐ろしい体験でした……もう1度着陸トライして失敗、再度旋回待機してトライして失敗。 そして3回目にもう死人のようになった私を無事屋久島に降ろしてくれたのです。 5回もトライしてめげなかったパイロットさんに、乗客は惜しげもない拍手をおくりました。 というか、落ちなかった、なんとか来れたという安堵の拍手ですけど。 降りて分かったことが3つ。 屋久島空港は管制塔がなく、あくまでもパイロットの目で降りる有視界飛行方式であること。 普通は2・3回のトライであきらめて鹿児島空港に着陸して降ろされることが多い。 空港が小さいので機体の保管ができず、一台降りたらそれに乗って鹿児島方面に行くフライトになる。 すなわち降りてくれないと、帰る便が出来ない。 こんな大変な目をしていく島だったのです。 石垣も宮古島も管制があってこんな経験したことなかったものなあ。 ということで5時間の空の旅から第1日目はスタートしました。 その日は明日からの屋久島縦走2日間(最高峰宮之浦岳登頂と縄文杉経由白谷白水峡)にそなえてペンション素泊まり。 ペンションの方に隣の居酒屋を紹介されたので、夕飯時までに明日からのガイドさんと最終打ち合わせです。 台風16号が宮古島までやってきていて、私は肺炎ということで、もっと楽な安全なコースを紹介されました。 仕方なく納得し電話を切りましたが、やはりせっかく来たのにという気持ちが高まり、再度電話。 明日天候見ていけそうなら予定通り行きたいと嘆願。 交渉の末それでのんでいただき、心穏やかに居酒屋へ。 外の天候はますます怪しく雨が落ちています。 居酒屋では、トビウオ料理と鯖、近くで取れたという数種の魚の刺身をいただきました。 海に囲まれた地域の割に、刺身の色が悪いのに疑問がありましたが、なにせ三岳(日本でも有名な焼酎)の産地。 現地で現地の三岳を地の水で割る!これはやはり至極で、明日の強行もわすれ、5杯いただいて帰りました。 続く…
爬虫類カフェ 2016.10.07 日記 副院長の青井です。 第2診察室に来られたことがある方はご存知かもしれませんが、私は両生類(特にカエル)、爬虫類が大好きです。 先日、以前から気になっていた、念願の爬虫類カフェに行って来ました。 猫カフェなどは最近増えて来ましたが、その名の通り爬虫類に触れながらお茶ができるんです。 苦手な方もいらっしゃるでしょうから、そういう方は読み飛ばして下さいね。 爬虫類ショップの一画にテーブルがあり、店内には飼育ケースが並んでいて、触りたい子を店員さんに出してもらいます。 ペットの爬虫類は、野生のトカゲみたいにすばしっこく逃げたりしないので、膝や手の上で案外じっとしていて、よく観察できます。無理矢理引っ張るなど、よっぽど嫌 がることをしなければ噛むこともありません。感触はさらっとしていて、私が触ったトカゲはじんわり温かく、ヘビはひんやりしていました。ベトベトしてて気持ち悪 い!と思われがちですが、それは誤解です。結構気持ちいいですよ。だから革製品にされるんですね。ヘビは、首や指に巻き付いてきて、ギューっと締まってきます。 しっかり握手した感じです。 ここを癒しの空間ととるか、地獄の世界ととるかは大きく分かれるところだと思いますが、嫌な人はまずお店に来ませんので、店内はとっても和やかでしたよ。 小学一年生の娘でも爬虫類たちを膝や手にのせて楽しめました。 その日は、常連客の高校生の女の子が、コツコツ貯めたお金で5万8千円のオオトカゲを買って行きました。 我が家ではカエルとイモリとカタツムリと猫を飼っていますが、爬虫類までは飼えないので、これから時々遊びに行くことになりそうです。 お好きな方はぜひ、ちっちゃな恐竜を手にのせてみて下さい。
北アルプスを歩いてきました。 2016.08.26 日記 お盆の後半を利用して3泊4日、富山の折立という地から入山して、岐阜県高山市の新穂高温泉に下山するルートだ。 裏銀座といわれて、ルート中盤はその場の景色が、そして後半は、はるかむこうにみえる槍や穂高の景色がすばらしい。私は今回、日本最後の秘境とよばれる「雲ノ平」に行くことを目標としていた。 行くのに時間がかかる北アルプスの最深部。なのに山のてっぺんという感じのとがった場所ではない。緑の多い台地なのだ。堆積した砂礫と溶岩からできているという。 このような場所にこのような形の場所ができたことは地質学者たちが長年興味をもって研究し、火山活動と川の浸食がつくったものということがわかった。 たどっていけば黒部源流につきあたる。長い年月が気候、自然現象の元に、この高層湿原を出現させてきた。 いまも植生を守る意識は強く、木道が多くあるのは、登山者に植物たちが踏まれないようにするためだ。このせいで私は3回も転ぶ(滑る)ことになったのだが・・。 長旅だった。どんなに素晴らしいかなんて本当に書けるものではない。 雲ノ平山荘が草原の中にぽつん。とってもかわいい。この山荘は、数か国のワインがそろっていて、昼は、カルボナーラとアップルパイ。夕食は石狩鍋。とってもいい山小屋でした。 それと、そこに行く時、また帰る時にお世話になった、太郎平小屋、双六山荘、鏡平小屋もとっても素敵でしたよ。 あとは私のとったスマホの写真数枚と興味のある方はHPをみていただくことにしましょう。是非、脚力・体力のある方は行ってみてほしいと思います。 雲ノ平山荘 北アルプス雲ノ平 鏡平小屋
終わりはやってくるんだ 2016.08.23 日記 リオのオリンピックが終わった。日本人の活躍は予想以上に目を見張るものがあった。 その陰に終わっていく人たちがいた。霊長類最強の吉田沙保里が負けた。フェンシングの太田は初戦敗退。まさかの卓球の石川が負け、愛ちゃんがゴジラのように頑張った。 有終の美を飾り引退していくもの、自分の力の限界を認めざるを得ずやめていくもの。 それぞれの気持ちの差はあれ、ここまで頑張った自分を褒めてあげることを忘れてはいけない。そして引退することが、後輩に道を譲る花道であってほしい。 今回輝かしい成績を残した、柔道、レスリング、体操、水泳、バトミントン、卓球。 上位にはならなかったがシンクロナイズドスイミングは指導者が素晴らしい。 過去にその競技でトップにいた選手が指導者になっている成功例が多い。 選手で優秀だからコーチ、指導者としての才覚があるかどうかは人によるが、自分のやってきたことを後輩に伝え、また後輩はあこがれの先輩が自分を指導してくれるという尊敬の念を持てることが一番良いのかもしれない。 オリンピックで素晴らしい成績を収めた選手がマスコミ界にどっぷりつかって人材が指導者にうまくまわらない競技にはさびしいものがある。 オリンピック中にSMAPが解散を発表した。突然だった。私は5日間北アルプスに行っており、帰ってきてひっくり返った。 木村拓哉はハワイにいる状況で聞いたという。木村拓哉は私とちょうど一回り違うが、実は干支、血液型、生年月日ともすべて同じの、四柱推命、高島易断も同じで、運命が占い的に言えば同じのひとだ。 まじめだけど、容量が悪い。自分が前に出すぎて嫌われる。でも絶対に人を裏切らない篤い心を持っている。(すみません、自分目線での評価コメントです) SMAPが終わりを迎えるとは35年間ファンクラブを支えてきた私はいまだに信じられない。個々それぞれの生き方をすることになっても、時々はライブを見せてくれるだけでよかった。 元気づけられた歌、日本を代表とする歌をみんなのために聞かせてほしい。それだけだった。木村拓哉もきっとそうだと思う。誰が悪いとか言いたい人はどうぞご勝手に。 私はCHAGE&ASKAの歌も思春期によく聞いて力をもらったので、もう聞けなくなると思うとそれがとても悲しい。 終わり。それは、もう生では聞けなくなる、見られなくなるということ。人の命の終わりもそう。もうその人には会えなくなるのだ。 寂しい。思い出の残り香だけ。でも終わったものは仕方がない。ともかく本当に「ご苦労様」という言葉を、心からかけてあげたい。
暑中お見舞い申し上げます 2016.07.26 日記 暑中お見舞い申し上げます。 久しぶりに手紙を書いてみたりしてもどうですか、なんていっても、もうこの世にその人はいない。 また、どうしてもかけない手紙。そんな手紙を出せるところがあるんだということを知りました。 皆さん、一度ご覧あれ。
国民投票 2016.07.14 日記 イギリスのEU離脱の方向が民主主義の多数決できまった。 だが、まさか・・とか、そんなことになるとは。。。 という声が多く、やりなおしを希望する人が300万人とか。 何のための多数決だったのだろう。 民意ってなんなのだろうということを考えさせられたものだった。 実は私は今年自分のマンションの理事会の副理事である。 うちのマンションは、毎年理事を当番制で回していて、ほぼ均等に住民がそれにあたる。 単年度の役割であり、責任の重さは低い。 だから何かを決めるときはほぼ多数決となる。 これが今回のような混乱を起こしやすい。 まさに今年がそれなのだ。 「修繕積立金の値上げ」の問題を解決する年度に当たっている。 一度アンケートをさらっとやった。 選択は4つ。現状維持と上げ幅で1,2,3案の4つであった。 上げないと上げるで2:3くらいにわかれた。 ただ多数決といっても上げないというひとが4割もいる以上上げることにしても説得する十分な内容が必要らしいし、上げる額も次回の修繕を考えるとアンケートで多かった案では全く足りないらしい。(じゃあそもそもそんな案作らなければいいのに) イギリスという国家もなかにいる人間が自分たちだけで自給自足で外とかかわりなく生きていくことができるならEUに加盟していなくても、世界の国とも連携がなくともいいだろうが、やはりお金も人も外からの出入りなしでやっていくことは想像以上に難しいはずだ。 それを自分たちの生活に置き換えても同じで、マンション一つにしても、売り買いするときの価値の問題、住処を維持するために必要な維持費の大切さなどを考えると経済対策は必要になってくるので、いろんな人に意見を聞く必要もあるし、ただ中にの人間だけの多数決だけで結論をだすなんておそろしいことをすることは絶対にしないつもりだ。 街頭インタビューで市場で買い物をしているおばちゃんが「税金上がったら困るけど、福祉をもっと、年金をもっと」と言っているのを聞くと、こんな人たちがもし国民投票があればの一票を入れるのだとおもうと国の行く末はやはりしっかり勉強した偉い人たちにお任せしたいと思うのですが、ほんと、大丈夫ですか。 日本のトップの皆様方!!憲法改正なんて国民の3分の2の同意がないとできないということなので、まず絶対に無理だと安心していますが。
森村泰昌展 2016.07.01 日記 先日、森村泰昌展に行ってきました。 作品は肖像写真なのですが、森村さんご本人が変装して、ゴッホやレオナルド・ダ・ ヴィンチ、デューラーなどの名画の肖像画作品になりきって写真を撮ったものです。 それが見事な変装ぶりで、ただ同じ格好をするだけではなく、輪郭も鼻の形も、特殊 メークでそっくりにし、さらに絵にみえるように顔や服に筆で描いたような凸凹(マ チエール)がメーキャップで施してあります。複数の人物が描かれている絵画の場合 は、一人ひとりすべてが森村さんなのです。 もとの名画に、人物の背景に椅子などの小道具があり、油彩の粗いタッチで描かれて いたならば、その椅子までも本物そっくりにメーキャップ?をして撮影してありま す。 「写真のような絵」はよくありますが、「どうみても絵にしか見えない写真」。こう いう発想は思いついた人の一人勝ちとも言えますが、あまりにも徹底されているので 簡単に真似できるようなものではありません。この鼻をつけるのに、いったいどう やったんだろう。この服のレースは?この美女の玉のようなお肌は?・・・ 何のためにそこまで手の込んだことをするのか?なんて考えてはいけません。芸術で すから。そういう作品なのです。 昔美術の教科書で見た絵が、この人の写真で再現されている面白さ。ただのモノマネ ではすまされない迫力と、徹底した作者の気迫がせまってきて、もとの絵を知らなく てもトリックアートを楽しむ感覚で、あっという間に展覧会の出口にきてしまいまし た。それでも3時間は軽く経っています。旅行などに行く余裕はなかったとしても、 美術館なら現実から離れて充実した1日を過ごすことができますね。
飛騨高山に行ってきました 2016.06.17 日記 71㎞のウルトラマラソンに参加するため飛騨高山へ行ってまいりました。 山をひたすら走りながら登る登る、そして下る登る、また登り、下る下るという、レースであります。 とてもとてもしんどいのですが、美しい山の景色を見て、鳥たちの声を聞き、オゾンいっぱいの空気をいただきながらのランニングレース。 途中にあるエイドステーションでは、ヨモギうどん、冷たいおそば、手作りの梅干しおにぎり、トマトのかき氷やジュースなどを我々の疲れを取るために無料で提供してくれるんです。 さらに今年は61km地点で、なんと飛騨牛焼肉ステーションが登場。 あと残り10㎞がなかなか進まない疲労困憊の状態で、うれしくて飛びつきましたが、周りの人たちはあまりいただかずに通り過ぎていく。 聞いてみると朝の5時から7時間も8時間もはしりつづけて、こんなに疲れていたら水分しか入りませんとか・・。 うん??ということは私は疲れていないのか、と悩みます。 そんなことはない。 頭から足まで塩漬けのしゃけのように汗の塩が固まって全身に付着している。 長時間の身体への負担が体中にきている。 重い頭を支える肩や背中もパンパン。 足の上がりが悪いのは当たり前。 でも私はもっぱら食べることが大好き。 出してもらったものは今回のレースでも7割は食べている。 皆さん残念ですねと、私が霜降りの3×3センチくらいの肉を2枚いただいた。 確かに乾いた脱水の身体には飲み込みにくいのは否めない。 がおいしい!!。 柔らかく暖かい油がジューッと口いっぱいに広がり、幸せ!!これで残り10kmに対する喝が入ったかも・・ということで無事ヘロヘロになりながら完走しました。 走行時間8時間29分。 よくがんばりました。 シャトルバスでゴールから駅に送ってもらい、宿泊先のホテルで入浴サービスをいただき、行きつけのおもしろい飛騨高山の古民家カフェ(団子に命を懸ける店)、「福太郎」に急いで立ち寄りました。 完走の報告と自家焙煎コーヒー、あぶらえ五平餅(これはエゴマを長時間炒って砂糖と煮詰めた最高のたれと、自家製の米でつくった餅を使用した、ほかの店にはない完全自家製です)、自家製農園のトマトでつくったトマト蜜をかけたトマトかき氷をいただき、後ろ髪をひかれながらJR高山駅へ。 高山駅はウルトラマラソンで歩行困難になったゾンビのような人たちで妙な雰囲気でした。 連れとビールを買って夕方のひだ号で帰路へ。 福太郎で今とれたレタスというものを勧められたので買って帰ったら、にょろにょろ系の虫がたくさんいて笑ってしまいました。 今回のウルトラ報告は以上でした。 皆さんもし飛騨高山に行かれたら是非「福太郎」に足を運んでください。 古い町並みからすこしはずれ。 おばあちゃんが一本ずつ団子や五平餅を丁寧にやいてくれて、おいしいコーヒーや手作りのジュースや甘味を素朴な古民家で楽しめます。 唯一の店です。
サラリーマン川柳 2016.06.10 日記 みなさん。ごらんになりました?? サラリーマン川柳 私は2位の「じいちゃんが建てても孫はばあちゃんち」と9位の「ラインより心に響く置手紙」がお気に入りです。置手紙って重いですよね。古いけれど、太田宏美の「木綿のハンカチーフ」という歌にもあった旅立つときや別れの時に、思いを込めて書くものです。 私も、親に悪いことをして謝れずに置手紙をして学校に行ったことがありました。プチ家出したこともありました。 今でも悪いことをして、はずかしくて謝れない時や意地を張ってしまうときは、LINEじゃなくて、小さいプレゼントと置手紙がよいと思います。
今年の出生率 2016.06.03 日記 2015年の人口動態統計(厚生労働省)によると一人の女性が生涯に産む子供の数は2年ぶりに上昇して1.46となったそうです。 この背景には30歳代~40歳代前半の出産の増加があります。 平均初婚年齢は女性29歳、男性31歳。第1子出生時年齢は30.7歳。 そして30から34歳の出生率の伸びは大きく、40歳前半は不妊治療の貢献が大きいと言えるでしょう。 また、双胎などの増加もあり、出生数も5年ぶりに増加しています。 15歳から49歳の女性の人口が減っていることから少子化には歯止めがかかることはないだろうといわれている中、 この結果は、ほんのすこしですが母子対策や保育環境への改善に光がさしてきているといえるのかもしれません。 外来診療をやっていると、結婚した後に仕事を辞めない人と、仕事をしながら妊娠・出産をして退職せず産休を取って元の職場に戻る人は20年前と比べて明らかに増えたというか、当たり前になってきていると感じます。 これほど時代の変化が顕著に出ている現象はないですね。 これは日本に限らず世界中の先進国で同様のことが起こっており、まさしく時代の変化です。 子供を産むためには、経済的な面、育てる環境どちらも大切ですが、夫の意識と協力が最も大切だと思います。 しかし出産より前に、結婚そのものがめんどくさい、束縛がしんどい、自分の稼いだお金は自分のために、そして自分の時間は自分のために使いたいという個人主義の人間の増加は、 先進国であり、文明が発達する限り誰にも歯止めはかけられないような気がします。 ただ、結婚しても、お互いのすきなお互いの意思を尊重して譲り合えさえすれば、心地よいパートナー関係で生活することができるはずです。 お互いの工夫でどうにでもなるものだからこそ、結婚も、出産もそして一度は経験してみてもとアドバイスしたいです。
駒形どぜう 2016.04.26 日記 熊本の震災に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。 先日、学会で東京に行ってきました。 その際「駒形どぜう」を食べたのですが、さすが何百年の歴史。素晴らしい味で した。 関西から行く方にはぜひ体験していただきたいです。 「どぜう鍋」香り高いゴボウとシャキシャキのネギが、骨ぬきのように柔らかく なったかわいいドジョウくんを包みます。 決して濃くない甘辛いたれの香ばしい香りとゴボウの土の香りでたまらないです。 日本酒がとまりません。ドジョウもゴボウもおかわりができます。 締めに生卵。江戸文化ですなあ。 帰りのLAWSONでこんなミネラルウォーターを見つけました。関西では見たことが ないデザインです!可愛いじゃありませんか。 東京に行ってみると神戸はいなかだね。
離島の郵便局 2016.01.15 日記 昨年私は隠岐の島にお世話になることがありました。 隠岐の島は4個(5個)の島で構成されていて、その島の間のフェリーは1日に1・2便しかありません。それでも日本はすごい国だから、新聞も 郵便も宅急便も、天候がすごく悪いときには遅れることがあるものの数日後には島の端まで届きます。 赤道直下にエクアドルというところがあります。その領内にあるガラパゴ ス諸島は19の島で構成され、2つの島に本土からの航空便があります。それも週何回あるのか程度です。 このガラパゴス諸島の中のフロレアナ島のポスト・オフィス湾には、無人 の郵便局が存在します。郵便局とは名ばかりで木製のポストが置いてある簡素なもので、手紙を回収にくる郵便局員もいません。 このポストは、海賊船の時代が終わり捕鯨船の時代に入った18世紀末ごろ設置されたとされ、船乗り達がこのビーチに樽を置いて郵便を投函して おくと、立ち寄った別の船が自国宛ての郵便があれば持ち帰って届けたのです。今でも観光客が真似てこの郵便局に手紙を残し、残した数だけ自国 宛ての手紙を探して持ち帰り、帰国した際に切手を貼って送る慣習になっています。 こんな素敵でアナログな連絡ツールがまだ残っているのはうれしいかぎりです。ガラパゴスから何か月後、いや数年後に手紙が舞い込むこともある のでしょうから。 参考)ガラパゴス諸島のうんちく チャールズ・ダーウィンが測量船ビーグル号に乗船し進化論の着想を得ることになった航海で訪れたことは有名である。島には彼を記念した研究所 「チャールズ・ダーウィン研究所」が1964年に開設され、現在でも、野生生物の保護・調査に当たっている。そして、ガラパゴス諸島は、1978年に世界遺産(自然遺産)として登録された。2001年には、ガラパゴス海洋保護区も含めた登録となった。 1990年代以降、航空路や横断道路が建設されると欧米を中心に観光客が訪れるようになり、環境破壊も深刻になった。今ではダーウィン研 究所や国立公園管理事務所の設置、世界遺産への登録、観光客に対するナチュラリストガイド制度などの厳重な自然保護対策を講じている。観光客は、足元を洗ってからでないと上陸させないほどの保護体制を取っているが、未だ存在する海賊の食料のために入植されたヤギや、近年の エルニーニョ現象など問題もある。 ガラパゴス諸島はいわゆる海洋島であり、大陸と陸続きになった歴史を持たない。そのような島では、在来の生物は飛来したか海を渡って漂着 したものの子孫に限られる。すなわち多くの各大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が見られることが多い。ほ乳類と両生類を欠くな ど、生物相にははっきりしたゆがみがあり、その代わりに生存する種群には適応放散が著しい。特にゾウガメがこの島の名の由来になったよう に、大型のは虫類が主に存在する。有名な動物はガラパゴスゾウガメとガラパゴスリクイグアナ、ウミイグアナなどである。変わった形状の固 有種の鳥類も多い。
乗換駅のワイン屋さん 2016.01.14 日記 長野県に私がよく行くワイン屋さんがあり、年末もまたお世話になってき ました。 このワイン屋さんとの出会いが本当に面白いです。私は1年に何回か信州の病院をお手伝いに行くのですが、その時「塩尻」という駅で乗り換えま す。 この「塩尻」、名前が有名な割には、乗り換えの人がメインでこの駅で降りる人はほとんどいません。そのため駅前にはコンビニもないほど人の少 ない駅です。 また、あまりの田舎のため乗り換え時間もどうしようもなく長いので駅を出て、あたりをフラフラしていたところ、たまたま数年前に見つけた駅前 の止まり木がこのワイン屋さんでした。 数か月に一回1時間もとどまらない私ですが、何度も通う内にいつの日 か、2人のシェフたちが待っていてくれるようになりました。それだけでなく地元のワインを土産にくれたり、仕事先で朝食べれるようにとパンを くださったりします。振り返るとほんとうに人とのつながりって面白いなあと思います。 年末30日、今年は最後の営業日に行ってきました。昨年は29日までし かやっておらず、私が30日にここに降り立ったとき閉まっていたのを悲しんでいたことが、今回の一日長いオープンにつなげてくださったのでは と一人で考えていますがどうなのでしょう(笑)(いやたぶんそうです)。 その後仕事が終わり1月2日の日、自宅に戻る乗り換えの時に駅から見る と、当たり前ですが閉まっていて玄関には雪が少し積もっていました。ここにいつも私を待ってくれているところがあるのだなとふっと和む反面、 閉まっていることがさびしくなり、早くいつものように1時間以内のワインとあてを楽しみに行きたいなと考えながら、帰路につきました。