運 2017.11.14 コラム 先日逮捕された通り魔に殺された女性、高速道路で怖いお兄さんに絡まれて交通事故で亡くなったご夫婦。 これらの事件はたまたま居合わせたことが運命を狂わせた。 私たちはこの避けることができないこの運命的出会いにどう向き合っていけばいいのだろう。 仕事もそう結婚もそう、幸せ不幸せは紙一重である。 運でほんろうされる人たち。 その中で必死にそこから何とかしようとする人たちが政治の世界ではみることができる。 今回の選挙も野党の分裂、新党の設立など1日で運命が変わった人も少なくない。 むりやり民進党から希望の党へ行ったら、立憲民主党という受け皿ができた。 前原さんは党首として実際にやったことといえば、勝手に皆を納得させて他党に引き取ってもらうという宣言をしたのに断られたという、最も貧乏くじを引いた。 そこに党首選挙に負けた枝野さんが登場し、また鞍替えする人たちも増えている。 いったんどちらも選ばなかったいわゆる自由契約無所属たちも、いったん希望の党に公認をもらって選挙に勝利した人が、また選挙が終わったら違う党に移る現象も出るだろう。 小池さんが自分で何をするも自由だが、小池さんのリーダーとしての才能を信じてついていった人たちは運のつきだった。 我々人間は本当に短時間で大変な事件に巻き込まれることがある。 一瞬の差で天から地へ。 医師という職業もその代表的なものだ。 どんな先生に出会えるか、たまたま行った病院でその先生にあったことが幸運であった人、知り合いから勧められて、わざわざ指名で行ったのにその先生が自分にとって最悪の運命をもたらすことになった人もあるだろう。 でもこれだけはいえる。 私はいつも患者さんに最良の医療を選択すべく、その人ごとに治療方針を細かく考えて対応しているつもりである。 そして絶対間違った出会いにならないように注意を払って日々がんばっている。