進歩 2019.04.22 コラム できるだけ勉強のために学会に行くようにしている私が最近頓に感じることがある。 医学の常識の変化だ。 わかりやすく言えば、私が医者になった30年くらい前、 ピルは体に悪い薬とされていた。 乳がんになると乳房を全部取るのは当たり前だった。 今ではそんな事を言う医者は居ない。 医学が進歩している以上、いろんな変化は当たり前だ。 ゲノム医療、抗がん剤の進歩などは日進月歩という言葉がピッタリ。 毎日のように新しいレジメ(使い方)ができている。 バイオマーカーなどもしかり。 一般臨床をしていると、悪性腫瘍の最新医療現場の先生の常識との差にあんぐりさせられる。 やはり、最新腫瘍医学に長けた先生はそれだけを極め続けているわけで、 ジェネラルベーシック(一般)な医療の最新知識はお持ちではないわけで、それぞれ専門性があってしかりである。 さらにITの世界が我々を襲う。 細胞診も、画像診断も今やITがスクリーニングする時代だ。 人間はソフトウェアが曖昧だと判断したものだけを見ればいい。 かなりの正確さらしい。 こうやって進歩していく時代に必死で食らいつき続けるのだ。