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更年期障害治療

このような症状は更年期障害かもしれません

このような症状は更年期障害かもしれません

のぼせ・ほてり

更年期障害の典型的な症状として、「のぼせ」と「ほてり」が挙げられます。
「のぼせ」は、頭に血がのぼったような感覚を伴う症状です。
特定のタイミング(例えば、仕事を始めようとする時など)に起こることもあれば、予兆なく突然現れることもあります。
「ほてり」は、体が異常に温かく感じる状態です。実際に汗をかいたり、顔が赤くなったりすることもあります。

手足の冷え

自律神経の乱れにより、体温調節がスムーズにいかず、特に手足が冷たく感じることがあります。この症状は、更年期に限らず、他の状況でも見られることがあります。

肩こり・腰痛

血行不良により、肩こりや腰痛、背中の痛みが生じることがあります。これらの症状は、更年期において特に頻繁に見られます。

すぐ疲れる

ホルモンバランスの変化により、疲労感が増すことがあります。また、更年期は生活環境が大きく変わりやすい時期でもあります。親御さんの介護やお子さまの進学・独立、反抗期など、家庭内の変化に加え、職場での責任増加や転職、転居などのストレス要因も多く、これらが疲れやすさに影響を及ぼすことがあります。

めまい

更年期障害によるめまいは、まるで船に揺られているかのような不安定な感覚が特徴です。
通常、ある程度休むと症状は和らぎます。

気分の落ち込み

前に述べた体の変調が原因で、気分が落ち込むことがあります。「何をしても失敗ばかり」「この先もこの状態が続くのか」「楽しみが何もない」といったネガティブな考えが浮かぶこともあります。

婦人科疾患の症状

ホルモンバランスの変化により、不正出血やおりものの異常、外陰部のかゆみなどの婦人科的な症状が現れることがあります。これらの症状は更年期だけでなく、他の婦人科疾患の可能性もあるため、「更年期だから」と自己判断せず、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

尿失禁

加齢に伴い、尿道や肛門の筋肉が弱くなり、くしゃみや咳などの何気ない動きをきっかけに失禁することがあります。骨盤底筋を鍛えるエクササイズや薬物療法で改善が期待できます。

胃腸の不調

自律神経の乱れが原因で、胃腸の調子が悪くなることがあります。胃の痛みや不快感、吐き気、食欲不振、下痢や便秘などの症状が続く場合は、胃腸の病気でないことを確認するために、医師の診察を受けましょう。

皮膚の異常、その他

女性ホルモンの減少により、皮膚が敏感になり、かゆみや湿疹が発生しやすくなります。加齢による角質層のセラミド減少もこれらの症状を悪化させます。また、手足のしびれや震えといった症状が現れることもあります。

更年期障害の原因はストレスが関係?

更年期障害の原因はストレスが関係? 更年期障害の原因には、加齢やエストロゲンの減少による身体的ストレスだけでなく、性格及び心理的要因、仕事や家庭環境などの社会的要因が複雑に絡み合っています。
そのため、更年期障害はストレス性疾患の一種と捉えられることもあります。
患者様それぞれ背景は異なるため、婦人科を受診する際には、ご自分の体調の変化をメモし、医師に相談してみましょう。

更年期障害になりやすい
女性の特徴

女性ホルモンの減少など加え、気質なども更年期障害の発症に関わります。
特に、真面目で完璧主義、神経質で頑張り屋の方は、更年期障害になりやすい傾向があります。女性に多く見られ、仕事や子育て、子どもの自立、介護などの環境ストレスが重なることで、症状が悪化しやすいと指摘されています。

当院で行う更年期障害治療

当院で行う更年期障害治療 主にカウンセリングを通じて、患者様お一人ひとりに適した治療法を選びます。
主な治療法にはホルモン療法や漢方療法があり、保険適用のプラセンタ療法も提供しています。
また、更年期に伴う高脂血症や骨粗しょう症、精神的な症状も同時並行で治療します。更年期を体だけでなく精神的にもサポートし、老年期に向けた準備を行います。
治療法女性ホルモンの減少による様々な症状を改善するために、天然型エストロゲンを使用した低リスクの治療を行います。

ホルモン療法

更年期障害は、エストロゲンの急激な低下によって引き起こされる病気です。これに対して、効果がすぐに発揮されやすい治療法として、ホルモン療法が挙げられます。ただし、ホルモン療法は患者様の体や年齢に応じて、血中エストロゲン濃度や子宮・乳房の検診を細かく管理する必要があります。
ホルモン療法では、天然型のホルモン剤を使用し、2週間から1ヶ月で効果が現れます。エストロゲン補充に加えて黄体ホルモンも併用し、子宮体がんのリスクを減少させます。
ホルモン療法のメリットには、骨粗しょう症や代謝低下による肥満、高脂血症、性欲低下、性交痛、気分の落ち込みなどの症状を改善し、内臓や皮膚の老化を防ぐ効果があります。

プラセンタ注射

厚生労働省が認可したプラセンタ療法は、定期的な注射により、更年期障害をはじめとする様々な症状の改善が期待できる治療法です。
この治療法は、更年期障害や肝炎だけでなく、アレルギー疾患や自己免疫疾患の改善、疲労回復、アンチエイジングにも有効とされます。

費用

メルスモン注射を使用した更年期障害の治療は、45~59歳の女性が対象で保険適用となります。ただし、厚生労働省の認可は特定の病名に限られているため、同じ年齢層でも認可外の病気には保険が適用されないことがありますのでご注意ください。
また、プラセンタ療法は、年齢や病名、症状によっては保険適用外となる場合があります。その場合は自費診療となります。特に美容目的での治療では、自費診療となることがほとんどです。

よくあるご質問

更年期障害の症状が一番つらい時期はいつですか?

閉経の前後2年間は、エストロゲンの変動が大きくなるため、更年期の不調が最も強く現れる時期とされています。エストロゲンは脳の視床下部からの指令により、卵巣から分泌されますが、更年期には卵巣の機能が低下しており、脳が「もっと分泌してほしい」と指令を出しても、エストロゲンの分泌が安定しないことがあります。この差により、エストロゲンの分泌がアンバランスに陥り、脳がパニックを起こして自律神経が乱れ、更年期症状が現れます。この不安定な状態に体が慣れていない時期が、更年期のピークです。
ピークを越えると個人差はありますが、閉経後5年ほど経つと、エストロゲンが少ない状態に体が慣れ、更年期症状は次第に落ち着くことがほとんどとされています。

ホルモン療法をうけていますが、どうしてもガンに対して恐怖があります。大丈夫でしょうか?

乳ガンのリスクは長期(4,5年以上)のホルモン治療でごく微妙にあがります。データ的には1万人中4人の増加です。当院は天然E2を使った治療をするので、乳ガン発生リスクはほぼありません。乳ガンのリスクをあげるものは、未出産婦、遺伝、肥満、タバコがよく関連し、いたずらに怖がるのは情報のかたよった理解です。老化、成人病を予防し、女性のQOLをあげるメリットもあるので、安全に必要な期間をきめた治療を主治医と十分話しましょう。

45歳で、もう閉経してしまっているようで、ホルモンの補充をすすめられています。なんとなく気が進まないのですが…

最近は若年でもダイエットでエストロゲン分泌がない無月経の人も増えていますが、50歳くらいまでは女性ホルモンはないといけない「必須」のホルモンです。45歳で老化してしまうことは骨粗鬆症・動脈硬化など老後の人生のQOLを低下させるよくないことです。平均的な女性がみな女性ホルモンがある時期に補充することはメリットすらあれガンリスクの上昇などはまったくありません。

ホルモン療法ではなく漢方での治療は可能ですか?

漢方には冷えやほてり・のぼせなどに効果があるものもあり処方いたしますが、作用はマイルドで効果はホルモン剤とは比べものにならないでしょう。症状に応じて適切な治療を当院の医師と共に選択しましょう。